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AI時代における採用と人の価値
代表取締役 岡本 功一

技術や知識を「持っているだけ」で価値になる時代は、少しずつ終わっていく。


こんにちは、アンドブライトの岡本です。

現在、私たちはAIエージェントを積極的に活用しながら、少しずつ業務の自動化や効率化を進めようとしています。例えば、デジタル広告の入稿作業、数値データの集計、レポート作成、調査、資料のたたき台づくり、コーディング。これまで人が時間をかけて対応してきた作業の多くは、今後AIが徐々に担っていくことになると思っています。

そうなると、一つの疑問が湧いてくるかもしれません。「作業をAIがやってくれるなら、なぜ新しく人を採用する必要があるの?」と。

私たちが新しい仲間を募集するにあたり、たとえば広告運用者の場合、求める前提として「広告運用の経験があること」はもちろん大切です。ただ、それ以上に私たちが大切にしているのは、「誠実」や「素直」であること。もう少し平たく言えば、人間として真っ当であることです。

技術的なスキルが高いことは、もちろん素晴らしいことです。でもそれ以上に、顧客やパートナー、社内のメンバーに対して、心あるコミュニケーションができる人を、私たちは何よりも求めています。

今回は、AIを活用して作業を減らそうとしている私たちが、なぜ今、新しく「人間の仲間」を募集するのか。その点について少しお話ししたいと思います。

「技術や知識の切り売り」の価値は、少しずつ薄れていく

これまでの社会は、時間をかけて身に付けた「知識」や「専門技術」を報酬に変えることで成り立っていた部分が大きいと思います。もちろん、それ自体が悪いわけではありません。私自身も、これまでたくさんの知識や技術に助けられてきましたし、今もそれらの価値がなくなるとはまったく思っていません。

ただ、AIの進化によって、その前提は大きく変わろうとしています。

冒頭で書いたような、細かい入稿ルール、媒体ごとの設定方法、データの集計手順、簡単な分析、調査、資料作成。こうした「知っていること」や「手順通りにできること」については、AIの方が人間よりも速く、高い精度で対応できる場面がすでに増えています。

これまで私たちが価値を生み出してきた「作業」や「スキルの切り売り」の価値は、今後少しずつ薄れていくと思っています。完全になくなるわけではありません。ただ、それだけで生き残ることは難しくなるのではと考えています。

もう少し正確に言えば、技術や知識は「価値の本体」ではなく、「前提」になっていくのだと思います。専門性は、これからも必要です。広告運用の経験も、データを見る力も、システムやAIに関する理解も、もちろん重要です。

ただ、それらはあくまで入場券のようなもの。そのうえで、目の前の相手が本当に困っていることを見つけ、どう解決するかを考え、必要なら自分で手を動かし、必要ならAIやシステムに任せる。そこまでできて初めて、価値になるのではないかと考えています。

では、これからの時代、人間の価値はどこにスライドしていくのでしょうか。ありきたりで、書くのが少し恥ずかしい部分もありますが、私はやはり「コミュニケーション」だと思っています。ただし、ここで言うコミュニケーションは、単に明るく話せるとか、誰とでも仲良くできるという意味ではありません。

  • 相手の話をちゃんと聞くこと。
  • 言葉の裏にある意図を考えること。
  • 相手の立場や組織の事情、感情の揺れを想像すること。
  • そして、自分の考えを誠実に、素直に、わかりやすく伝えること。

これが最初の入り口です。

そして、その奥にあるのが「問題の本質を見抜く力」だと思っています。

自分の「バリューを出す面積」を広げていく

人が口にする言葉と、その人が頭や心の中で本当に考えていることは、必ずしも一致しません。なぜその人がその発言をしたのか。本当に困っていることは何なのか。その場では言葉になっていないけれど、奥にある不安や期待はどこにあるのか。

それを、言葉単体ではなく、これまでの会話の流れ、過去の文脈、その人の立場、組織内の事情、感情の機微から立体的に読み解くこと。これは、どれだけAIが進化しても、まだ人間の方が優れる領域ではないかと考えています。一方で、正直なところ、こうした領域ですら、今後AIがかなりの部分を担う可能性はあると思っています。

これまで人間が担ってきた、相手の発言内容を理解し、過去の会話の流れを整理し、感情の傾向を推測し、次に聞くべき質問を考えること。こういったことも、すでにAIが相当なレベルでできるようになっています。

ただそれでも、少なくとも今しばらくは、人間が人間に向き合い、相手の状況を把握し、感じ取りながら、「本当に解決すべき問題はここではないか」と考える。そのうえで、「これは自分が直接動くべきなのか」「AIに任せるべきなのか」「システム化すべきなのか」「そもそも今はやらない方がいいのか」を設計する。この設計と判断ができる人の価値は、今後ますます高くなるのではないでしょうか。

おそらく今後1〜2年以内に、多くの会社で「AIエージェント」という非常に優秀なメンバーが、当たり前のように私たちの横につくことになります。

  • データ集計などの面倒な定型業務はAIに任せる。
  • レポートのたたき台もAIに作ってもらう。
  • 調査やアイデア出しもAIに手伝ってもらう。
  • 必要なら、簡単なコードやツールもAIと一緒に作る。

そうなったとき、私たちの時間と脳のキャパシティには大きな「余白」が生まれます。その余白を、ただ別の作業で埋めるのではなく、お客様や仲間とのコミュニケーションを深め、問題の本質を一緒に考え、より良い打ち手を考える時間に使いたい。

AIに任せられる仕事は、任せればいい。人がやるより、速く正確で疲れないなら、その方がいい場面はたくさんあります。

ありきたりですが、その時に大切なのは、AIを自分の価値を広げるための仲間として使えるかどうかです。たとえば、広告運用者であれば、媒体の設定やレポート作成だけに閉じるのではなく、AIを使ってデータを整理し、顧客のビジネス全体を見て、次の打ち手を考える。

  • 必要なら、WebサイトやLPの改善案を出して実際に作る。
  • 必要なら、集計フローの設計や簡単なBI環境構築を行う。
  • 必要なら、顧客の組織の中でどう合意形成をして進めるべきかまで一緒に考える。

つまり、自分の「バリューを出す面積」を少しずつ広げていくということです。

もちろん、最初から全部できる必要はありません。というより、私自身もまだ全然できていません。

正直、AIを触れば触るほど、「これで何でもできる」という安心感よりも、「自分の理解力の低さや知識不足に気づかされる」ことの方が多く、焦りの方が大きいです。

私たちが一緒に働きたい人

私たちが一緒に働きたいのは、完璧な人ではありません。

もちろん、経験やスキルは大切です。広告運用であれば、一定の実務経験は必要です。データやシステムに触れる仕事であれば、基本的な理解も必要です。

ただ、それ以上に大切にしたいのは、

  • わからないことをわからないと言えること。
  • 新しいものに対して、最初から拒否反応を示さず、まず少し触ってみようと思えること。
  • お客様や仲間に対して、誠実に向き合えること。
  • 自分の考えが間違っていたときに、素直に修正できること。
  • そして、AIや新しいテクノロジーを使いながら、自分の価値を少しずつ広げていこうと思えること。

世の中の変化は速すぎます。AIがどこまで進化するのか。今ある仕事がどれくらい変わるのか。コミュニケーションや問題発見の領域まで、どの程度AIが入り込んでくるのか。正直、誰にもわかりません。

ただ、わからないからこそ、私たちはあまり大げさに構えず、日々の仕事の中で少しずつ試していきたいと思っています。失敗することもあると思います。遠回りすることもあると思います。「これ、人間がやった方が早かったんじゃない?」という場面も、きっとたくさんあります。

でも、その小さな試行錯誤を積み重ねることで、会社としても、個人としても、できることの幅は少しずつ広がっていくはずです。

技術や知識を持っているだけで価値になる時代は、少しずつ終わっていくのかもしれません。でも、技術や知識を土台にして、人と向き合い、AIを使い、自分の価値を広げていける人にとっては、むしろ面白い時代が始まっているのだと思います。

まだ私たちも、偉そうに完成形を語れるような段階ではありません。ただ、悩みながら、試しながら、少しずつ前に進んでいきたいと考えています。

そのプロセスを一緒に面白がってくれる方と、これからのアンドブライトを作っていけたらと思っています。まだまだこれからの小さな会社ですが、少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひ一度、気軽にお話しできたらうれしいです。採用情報はこちらからどうぞ。

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