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レポートの引き算と実行型コンサルのあり方
代表取締役 岡本 功一

レポートの「めんどくさい」を引き算する。アンドブライトが目指す「実行型コンサル」のあり方。


こんにちは、アンドブライトの岡本です。

デジタルマーケティングや広告運用の世界では、毎月たくさんの数値データが含まれた「レポート」がやり取りされます。しかし、私はかねてよりこのレポートのあり方に、ある種の違和感を抱いていました。

多くの代理店が何ページものレポートを作成し、初心者には分かりにくい専門用語を使って結果報告をします(報告してしまいます)。しかし、受け取るお客様の側は本当にそれを望んでいるのでしょうか。むしろ「情報が多すぎてどこを見ればいいか分からない」「目を通すのが正直めんどくさい」と感じているケースも少なくありません。

私たちが目指しているのは、そうした「お互いのめんどくさい」を徹底的に引き算することです。

Web広告運用という「自分の業務範疇」に閉じこもらない

一部のビジネスでは、専門知識や運用のノウハウをあえてブラックボックス化し、その業務を詳しく知る人にしか分からない特別なものに見せることで付加価値を演出しがちです。私たちは、そうしたアプローチをしたいとは思いません。だって誰にとっても分かりやすいほうがいいですよね。

また多くの広告運用レポート会の現場では、運用者が自分が請け負った「Web広告の枠の中」を中心にその数値報告としての会話をしようとします。なぜなら、そこが自分の仕事の範疇であり、説明がしやすいからです。

しかし、お客様の立場になれば、Web広告は全体のごく一部に過ぎません。売上、アクセス解析、市場の動向など、様々なマーケティング活動の連動の中でビジネスは動いています。だからこそ、私たちはシステムやAIを活用してデータの集計や定型的なレポート作成を自動化するなど、各種数値を一緒に見れて共通言語として話せる環境構築をしようとしています。

自動化によって浮いた時間とリソースは、お客様のビジネスを次にどう進めるかという「本質的なディスカッション」にすべて投入したい、まだそこまでは出来ていませんがそうなりたいと思っています。

「どこまで相談できますか?」

先日、あるクライアントの経営者様とのミーティングでのことです。

私たちのメンバーが、いつも通り細かく丁寧な「Web広告の数値レポート」をしていました。しかし、私は数回前の報告会から、ある種の『ズレ』に違和感を抱いていました。

メンバーは「広告の数字」を報告している。しかし、経営者であるお客様の頭の中にあるのは「どうやって全体の成果を底上げするか」だけ。サラリーマンではないからこそ、当然の視点です。

そのとき、その経営者様からストレートな質問をいただきました。

「アンドブライトさんって、どこまで相談できるんですか?」

まさにこの瞬間こそが、「広告運用者」という狭い業務範疇を飛び越える境界線です。お客様は、広告の枠を超えて、どう全体を底上げすればいいかのパートナーを求めていたからこその問いです。「Web広告のみではなく他も含めてどこまで相談可能か?そういう意図ですよね?」という私の問いかけに、お客様は「まさしく、そうです」と答えてくださいました。

この期待に応えるとき、私たちの役割はもう「広告の代理店」ではありません。もちろんこの手の話が使い古された話であることは私も理解しています。でも、ここが正しくやるべきブレイクポイントなんです。

  • アクセス状況を適切に分析する
  • それに合わせてWebサイトやLP(ランディングページ)の改善を提案する
  • 必要なら、数値を即座に可視化するためのシステム基盤やBI環境まで開発する
  • クリエイティブの枠を超えて、ビジネスの「核心の訴求」から一緒に考える

口を出すだけのコンサルではなく、普通に頭も使って手も動かす「実行型コンサル」。これが、アンドブライトが行くべき次のゾーンです。もちろんほんとにレベル高くやろうとすると難易度は高いです。しかしながら、この10年くらい私が個人としても組織としても行きたいと思っていて、少しずつ対応可能領域を広げているゾーンなんです。

当然、業務量は増えます。だからこそ、私たちはBIも作って自動化する、AIをうまく使って面倒なデータ集計や定型のレポート作成はAIにすべてお任せするように業務のあり方を少しずつ変えて行っています。増える業務の「作業部分」をテクノロジーで徹底的に引き算するからこそ、私たちは疲弊することなく、Web広告運用の「隣の領域、隣の隣の領域」に少しずつでも対応範疇を拡張することが出来ると考えています。

「わからないから、やりたくない」をみんなで薄めていく

とはいえ、これまで手動の広告運用だけをやってきたメンバーに、いきなり「領域を飛び越えてコンサルになれ、システムを組め」と言っても、簡単には動けません。人間誰しも、「知らない領域だから怖い」「わからないからやりたくない」というメンタルブロック(バイアス)があるからです。

実は、偉そうなことを言っている私自身が、今まさにそのブロックと戦っています。

現在、私は「Claude Code」を使い、一人で会社のホームページのリニューアルを進めています。やる前は、めちゃくちゃ嫌でした(笑)。わからないし、めんどくさいからです。半年前にGoogleのAntiGravityという開発プラットフォームを使って開発をした時も、同じように「あー、めんどくさいな」と思っていました。

でも、「なんで言うこと聞いてくれないの!」と思いながらも手を動かして、ちょっとしたLPが5,6個作れた時、やっぱりめちゃくちゃ嬉しかったんです。

人間のモチベーションというのは、「やる気があるから頑張れる」のではなく、「小さな成功体験があるから、後からモチベーションが生まれる」ものだと私は思っています。

だから、アンドブライトでは、何か大それた「挑戦の仕掛け」を作るつもりはありません。それよりも、メンバー全員で助け合いながら、小さくてもいいから成功体験を社内でいっぱい作る。そんな「風土(カルチャー)」を何より重視しています。

失敗したって「まあ、しゃーないや」と言い合える風土があれば、「やりたくない、失敗したくない」というバイアスは自然と薄まっていきます。

世の中やAIの進化がどうなるかなんて、誰にもわかりません。だったら、肩の力を抜いて、「まあそんなもんだよね」と気楽に新しいテクノロジーに手を伸ばしていく方が、人生ちょっと得した気がしませんか?

まだまだ着手できている領域や内容はとてもかわいいサイズのことばかりですが、その小さなチャレンジと失敗の積み重ねの上に、大きな何かを作れる組織風土を徐々に作り上げたいと考えています。

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